EcoEco熱分解1/100|熱分解式おむつ処理装置(炭化・灰化処理機)
EcoEco熱分解1/100は、使用済み紙おむつなどの有機性廃棄物を、酸素の少ない環境下で加熱することで炭化・分解し、 無害な灰へと処理する熱分解式処理装置です。施設内に設置可能なコンパクト設計で、日々の作業負担を大幅に軽減しながら、 安全かつ安定した運転ができます。
製品概要
本装置は、有機物を低酸素状態で高温加熱する「熱分解方式」を採用し、使用済み紙おむつに含まれる水分・パルプ・高分子吸水体などを 効率よく炭化・灰化します。従来の焼却に代わる処理方式として、施設内での処理を実現します。
処理方式
熱分解方式(低酸素加熱分解)
EcoEco熱分解1/100は、有機性廃棄物を酸素のない、あるいは極めて少ない状態で加熱することにより、 炭化・分解して無害な灰にまで処理する熱分解方式を採用しています。これにより、安定した処理と処理量の平準化が可能です。
処理対象と性能
主な処理対象
- 使用済み紙おむつ
- 紙類を主成分とする有機性廃棄物
- パルプや繊維質を含む混合廃棄物
性能(運用イメージ)
- 安定したバッチ式処理が可能な設計
- 一定量の廃棄物を毎日同じ品質で処理
- 必要人数:1名、投入作業は約1分程度
装置構造
EcoEco熱分解1/100は、シンプルな構造でありながら、熱分解に必要な機能をコンパクトにまとめています。
投入口
現場のオペレーションを考慮した投入口で、毎日の投入作業の負担を抑えた設計です。
炉内底面・セラミックボール
熱分解反応を安定させ、炭化・灰化まで効率よく進行させるための構造です。
排気ボックス・触媒ユニット
処理中の煙、排ガス、臭いを安全に除去し、安定した装置運転を実現します。
※排気部については特許取得済
装置説明動画
操作方法(運用フロー)
STEP1|投入(約1分)
毎日決まった時間に、使用済み紙おむつを投入口から装置内へ投入します。
STEP2|熱分解処理(自動運転)
装置内部で自動的に熱分解が行われ、炭化・灰化まで処理されます。基本的に運転中の操作は不要です。
STEP3|灰の回収
処理後に生成される灰は炉内に蓄積され、定期メンテナンス時に当社スタッフが回収・保管を行います。
製品の特長
Economy(経済性)
Economy 1|おむつを“入れるだけ”で 1/100 に減容
使用済み紙おむつをそのまま投入するだけで、約1/100の体積にまで減容された灰になります。処理後の灰は、年間1回にまとめて処理が可能です。
Economy 2|小型車1台分のスペースに設置可能
熱分解装置は非常にコンパクトな設計のため、小型車1台分ほどのスペースがあれば設置が可能です。さらに、各行政への申請・届出が不要なため、導入のハードルが低く、スムーズに運用開始できます。
Economy 3|電気だけで稼働、燃料不要
石油・ガスなどの燃料は一切不要で、電気のみで稼働します。インバーター制御によヒーターのオン・オフを最適化し、電気代の削減にもつながります。
Ecology(環境配慮)
Ecology 1|臭いも煙もほとんど出ないクリーン処理
特殊ヒーターユニットがダイオキシン類を無害化し、臭い・煙ともにほとんど発生しません。施設内でも安心してご利用いただける、クリーンな処理方式です。
Ecology 2|静音仕様で夜間運転も安心
運転音は主にファンが回る音のみで、会話レベルの約60dB程度です。施設や周囲の環境に配慮した静音設計で、夜間でも気兼ねなく運転できます。
Ecology 3|CO₂排出量を大幅に削減
酸素を抑えた環境で加熱する熱分解方式のため、燃焼処理と比較してCO₂排出を大幅に削減できます。さらに、運搬トラックの走行削減により、物流由来のCO₂も同時にカットできます。
法令対応
EcoEco熱分解1/100は、廃棄物処理法など関連法令への対応を確認した設計となっており、 施設内処理として安心してご利用いただける仕様です。自治体や施設の運用条件に応じたご相談にも対応いたします。
処理後の灰と再資源化
本装置で生成される灰は、当社の資源循環スキームにより回収・再生され、ブロック材・路盤材・タイルなどの建材として再利用されます。 廃棄物の削減と資源循環型社会への貢献を、導入施設様とともに実現します。
主な仕様
| 製品名 | EcoEco熱分解1/100 |
|---|---|
| 処理方式 | 熱分解(低酸素加熱分解方式) |
| 主な処理対象 | 使用済み紙おむつ、有機性廃棄物(紙・パルプ類など) |
| 処理後形状 | 灰(無害化) |
| 外形寸法 | (W)1,810mm × (D)1,330mm × (H)1,445mm |
| 装置重量 | 約1,000kg |
| 電源 | 3相200V 50/60Hz漏電ブレーカー60A |
| 運用人数 | 1名(投入作業のみ) |
| 運用時間 | 1回の投入で1分〜数分程度 |
| 投入量 | 最大40㎏/回(※水分量により変動)/ 炉内容量250ℓ |
| 処理時間 | 約12時間/回(※投入量、水分量により変動)/ 1日2回転運用 |
※仕様は開発状況により変更となる場合があります。
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